WEBラジオ『レキバク!』第20回【江戸中期と幕末に緩和された『参勤交代』にせまる】

WEBラジオ『レキバク!』第20回【江戸中期と幕末に緩和された『参勤交代』にせまる】

第20回は江戸中期と幕末で2回行われたという参勤交代、武家だけじゃない?緩和がもたらした影響についてトーク。こちらもオススメ映画『超高速!参勤交代』の話も。隙間時間にのんびりとお聴きくださいませ。

※一部「だんわ」と発言している部分がありますがすべて「かんわ」です。訂正いたします

幕末に緩和された参勤交代が、結果倒幕を加速させた?

今回は久々に文久2年シリーズ。

ちょうど文久の改革というのがございまして、島津藩の藩主島津久光公が上洛し直接働きかけて色々決めたものの中の一つが参勤交代の緩和です。

参勤交代といえば「下に下に」というフレーズでおなじみ、長い列で練り歩く当時の一大イベントでもあったと思いますが、各藩にとっては経費と人を使う大変なもの。
これを緩めようという動きがあり、ペリーら米国をはじめとする外国からの圧力に対抗する力を整えるために経費をまわしましょうという狙いで参勤交代を減らしました。

毎年あったのを3年に1回にしようとか滞在を100日間にしたり。当時江戸屋敷にいた藩主の奥さんや子供は人質という側面もありましたが、この緩和によって一斉に地元に帰らせ、人質として恐れる必要もなくなり、幕府に対してより強気にものが言えるようになってしまった。

外国に備えましょうと言いつつも結局その備えが幕府に向かってしまうことになりました。

八代将軍・吉宗公の時代にも緩和されていた

この参勤交代なんですけれども大政奉還によって終わり、その後幕府は終わって明治維新が起こる訳ですが、大きなきっかけの一つだったのではないかと年表を見て思いました。

参勤交代って実は江戸時代もう1回緩和されておりまして、これを行ったのが名君で有名な八代将軍吉宗公の頃。

◇参勤交代の歴史 https://www.touken-world.jp/tips/57589/
※東建コーポレーション株式会社、一般財団法人 刀剣ワールド財団/日本史研究室、株式会社東通エィジェンシーの共同制作サイト

コミカルで楽しい映画『超高速!参勤交代』

――参勤交代と言えば『超高速!参勤交代』という作品があります。

少し前に『大河への道』が老若男女世代が幅広く凄かったというお話をしましたが、この『超高速!参勤交代』も本当にいろんな世代の人が映画館にいました。どなたでも見て楽しく笑えるコメディ作品です。

こちらは吉宗公が治める時代、1736年頃の話で、福島の湯長谷藩が幕府から突然の参勤交代を命じられます。その無茶苦茶な命令は、なんと4日で江戸に来い!というもの。

通常では8日間なのだそうですが半分で来いと無理難題を言われるわけでございます。まあ仕様も人もすんごい言うのにさてどうやって参勤交代しようかなっていうところで弱小貧乏藩がいろんな知恵を出しなんとかやり遂げるというお話でございます。

宿場町に入った時に先頭の人たちが宿場の裏を抜けてもう一回最後尾について(既定の)人数がいるように見せかける、みたいなことやったりショートカット使ってすごい山道を通る…ということを大真面目にやるお話です。
コメディ立つで楽しく見れますし、実際莫大なお金がかかることをリアルで考えてみると、こんなに人を出さなきゃいけないんだこんなにお金かかるんだということを、ファンタジー要素は強いものの、これは結構負担だったんだろうなこれを年1回やってたんだなって感じることができると思います。

この作品にも西村まさ彦さんが出演されてまして、こちらでは家老の中間管理職の大変さを演じられています。

金曜ロードショー等でもやるときがありますので気軽にご覧になっていただけると良い作品だなと思います!

◇超高速!参勤交代 https://www.shochiku.co.jp/cinema/database/04804/

参勤交代が緩和されて困った、宿場町や商人職人たち

参勤交代はやっぱりお金が大変だったというところはありますがそれはの武家側の話で、宿場町で働いたり住んでいる庶民と職人さんていうのはやっぱり参勤交代で生計を立てていたっていう方も多いので、緩和されて毎年じゃなくなったり日数が縮まったっていうことで結構急速に職人とか宿場町でお仕事がなくなり…生活が苦しくなってそれがまたええじゃないか運動にも繋がっていくのかもなあと感じます。

長く産業になってたから回りまわって庶民が苦しむんだなという。

歴史ってこれをやったら絶対大丈夫絶対間違いというわけでもなかったりするんだなと。今のご時世に似たような感じがありますね。規制一つとってもそれが与える影響は複雑です。そして参勤交代もまた、幕末が明治へと変わるきっかけの一つなのでしょうね。

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収録日2022年7月15日 / 使用楽曲著作権:甘茶の音楽工房様、MusMus様、効果音ラボ様
※収録はリモートで行っております