文久二年閏8月1日は松平容保公が京都守護職に任命された日。幕末作品には必ずといっていいほど登場する殿・容保公について、創作作品で描かれた容保公像について、そして現ご当主や会津にある墓所についてトークします。
松平容保公について
今回も文久2年150周年シリーズの一環として今日は松平容保さんを語りたいと思います。
会津藩主松平容保公は京都守護職に命ぜられ、代々の教えを守り幕府に付き従い戦い抜いた悲運の英雄であるという印象です。
残されている写真では非常に端正なお顔立ちで凛々しいお殿様です。
楠本が最初に容保公を知ったのは司馬遼太郎さんの短編小説『王城の護衛者』でした。
◇松平容保公(会津若松市・会津と新選組ページ) https://www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/j/rekishi/shinsengumi/
大河ドラマ「八重の桜」綾野剛氏
容保公も当然その幕末を描いたドラマ映画にも必ずといっていいほどでる容保公。
印象深い作品はドラマですと『八重の桜』ですかね。
『八重の桜』の容保公はみんな「御本人じゃないの?」って思うぐらいのりうつられているというか、代々の教えを守って徳川のために命を尽くそうというところと、実際に自分の藩をどう守っていくかみたいな苦労もすごく描かれりまして、もう一人の主人公だったんじゃないかぐらいでした。
綾野剛さんが演じる容保公は見た目お写真そっくりな感じで。やってくうちに似ていくのか…ご本人を知ってるわけじゃないんですけども、こういう人だったに違いないって思わせるような説得力のある、儚さと芯の強さがある容保公でしたね。
映画「燃えよ剣」尾上右近氏
『燃えよ剣』では出番自体は少ないんですけれども、会津のバックグラウンドを理解して観るとその苦悩がわかる感じで。尾上右近さんがやってらっしゃったんですけど、間に立つことの大変さと苦労とか自分の藩のことはどうするか、といったところがにじみ出ています。
実は樹咲が『燃えよ剣』で一番印象に残っていつのが容保公。そのぐらい各所で見せる表情などがすごい良かったです。ああ…胃が痛いですねみたいな感じで…。
その前に(撮影順序は逆だと思いますが)『青天を衝け』で孝明天皇をやってらっしゃったこともあって、右近さんがどんな気持ちで演じていらっしゃったんだろう辛い…などと思うところでありました。
大河ドラマ「新選組!」筒井道隆氏の容保公
楠本のイチオシ容保公は大河ドラマ新撰組っての容保公の筒井道隆さんが演じておられた容保公。端正でまっすぐな感じのお殿様で清々しかったなぁと。近藤さんを心から信頼しているなっていうこの声のかけ方とか。謁見てお話したシーンなんかすごかったなぁと。
どの作品通しても、容保さんの優しさみたいなものがすごい感じられます。優しさと芯の強さ。出張っていかないけども周りが支えたくなるような。
どの作品も本当に素敵な容保公が見られます。
会津松平家の現御当主の話
会津松平家といえば今も脈々と続いていらっしゃいますけど、会津松平家14代目の現ご当主は松平保久(もりひさ)さん。昭和29年生まれで容保公の曾孫にあたられるとのこと。
先だって2019年ひの新撰組パレード参加させていただいたときにちょっとご挨拶をさせていただいたのですが、お姿拝見して容保公の面影を写してらっしゃるという印象を持った記憶がございます。
甲冑に身を固められ当時のそのままの形で時を飛び越えてこられたんじゃないかみたいな、子孫の方を目の前にするとこちらも身が引き締まる思いでした。
容保公の墓所と、近藤さんの血梅
容保公のお墓が会津若松にありまして山をちょっと登りますけども静かないい場所で、穏やかに街を見守っていらっしゃるのかなぁなんていうことを感じられます。先日近藤さん梅が植えられた天寧寺さんもすぐ近くですので、もし会津旅行行かれる方は一緒に訪れられたらいいかなと思います。
近藤さんの梅というのはまだ新選組として京都に行く前に、八王子千人同心の方の家にお邪魔した時に庭に咲いていた赤い梅を見て近藤さんが非常に感動されたものでじゃあ近藤さんに差し上げましょうとお話をされたのがかなわぬまま近藤さんは先立たれてしまったんですが、その約束がおよそ160年経ってこの令和4年に実現したという話です。
ひの散策組さんのブログの方でもご紹介されているのでもしよかったらご覧になって頂ければと思います。ゲストに来ていただいているyoutube の方もお聞き下さいませ。
◇ひの散策組さん、血梅の植樹ブログ http://hinosansakugumi.blog.fc2.com/blog-entry-89.html
『新選組展2022』福島会場で7/23から開始!
ちょうど先週7月23日の土曜日から始まりました新選組展2022年7月23日から福島会場まずは福島からということで鶴ヶ城のすぐお隣の福島県立博物館で、福島会場については7月23日から9月19日まで京都会場については10月1日から11月27日まで開催されます。
前期が7月23日から8月21日、後期が8月23日から9月19日まで。期間中休館日月曜日になります。
最新の知見を加味し新選組の実像に迫る!そして土方歳三さんの愛刀和泉守兼定を両会場で展示される!それから新選組隊士の胸中が息づく書簡など一挙公開ということで、大変盛りだくさんな展示となっているようでございます。ぜひ足をお運びくださいませ!
◇新選組展2022-史料から辿る足跡- https://shinsengumiten2022.jp/
LINEスタンプ販売中! https://store.line.me/stickershop/author/2771305
収録日2022年7月15日 / 使用楽曲著作権:甘茶の音楽工房様、MusMus様、効果音ラボ様 ※収録はリモートで行っております