【本陣夜咄】終演！誠にありがとうございました！

4年ぶり復活の本陣夜咄

5月13日（土）４年ぶりに復活した本陣夜咄が無事終演いたしました。
久しぶりに2日間開催となる『ひの新選組まつり』の週末。当日は朝からあいにくの雨模様となってしまい、素晴らしいほどの雨女っぷりを発揮してしまった樹咲です。

そんなお足元の悪い中、日野そして本陣まで足をお運びくださった皆様、本当に本当にありがとうございました！
ひの新選組まつり一日目に予定されていた催しも多くが中止になってしまい、夜咄のためだけにいらしてくださった方も多いのではないかと思います。重ねて、深く深く御礼申し上げます。
また感染対策へのご協力もいただき、本当にありがとうございました。雨の中開場時間が少し押してしまいご不便をおかけしてしまい申し訳ございません。

ほぼほぼ本陣夜咄でしか解放されることのない日野宿本陣の夜と、幕末＆新選組の物語はいかがでしたでしょうか？
お見送り際、お帰りになる方々から「感動した」「良かった」「キュンとした」などお声をいただき笑顔でお帰りいただいている様子を見て、この日を迎えることができ本当に良かったな、と思いました。
新選組ゆかりの特別な空間での物語。お越しいただいた皆様の心になにか残るものがあれば幸いです。

相変わらず公演日はバタバタでほぼなにも撮影できなかったので、ここからは主催であるひの散策組さんにいただいた写真とともに振り返っていきたいと思います。

本陣を閉館し…『夜咄バージョン』へと早変わり

昼間の本陣をご存知の方は、その変わり方に驚いたことと思います。

4年ぶりとはいえ、ひの散策組の皆さん、流石に体が覚えていらっしゃる部分が多いのかあっという間に座席が作られていきました。
一方我々は「舞台として初めての場所」で音響設置や調整に四苦八苦しつつも、変身していく本陣の舞台に高揚感を覚えながら準備を進めていきます（Ｔさん、ありがとうございました！）。

スピーカーの設置が終わっていませんが、17時40分頃の一枚。手前側に少し灯りはありますがこの時間だと外の明るさも入ってきて「まだ明るいな」という状態です。

段々と陽が落ちて、物語とリンクしていく

今回の朗読劇『蒼き志、空の彼方へ』は沖田さんを主役・語り手とし、沖田さん・近藤さん・土方さん・山南さんらの絆そして新選組の歴史の流れを追う物語。

多摩時代、京都、箱館…。多摩時代、新選組ができた経緯、芹沢鴨暗殺、池田屋事件、山南さんの切腹、鳥羽伏見の戦い、そして箱館…と物語が流れていきます。まだ何者でもなかった彼らや可愛らしく元気な沖田さんたち。新選組時代の内部粛清や活躍、かわりゆく世の中の流れ。

段々と暗くなる本陣と気配。静けさ、緊迫感、悲しみ、生き様。空間と暗さが大きな演出となってくれました。

外からはこんな風に見えるのだとか。

過去の本陣夜咄を写真で拝見していたのですが、驚くほど暗くなるのですね！

今回の公演では感染対策のため口元を覆って表情が見えず、また照明や動きの演出などはできないため、殆ど“音”のみに耳を澄ませていただくこととなりました。逆に我々の顔が見えない分、お一人お一人の中にある沖田さんや近藤さんの姿を思い浮かべ没入していただけたのならそれもまた嬉しく思います。

分身ロボットOriHimeにもご来場いただきました♪

今回いつも東京幕末GARAGE公演をご覧いただいているお客様から事前にご連絡いただき、分身ロボット『OriHime』を通じて遠隔での観劇もいただきました！

配信も当たり前になってきた時代ですが、こうして分身ロボットを通じて見ていただける機会もできる時代、演者側としてもとても嬉しいです。
着物でご来場いただき可愛かったです♪楽しんでいただけたようで嬉しく思います。

OriHimeとは？
“子育てや単身赴任、入院など距離や身体的問題によって行きたいところに行けない人のもう一つの身体、それが「OriHime」です。
「誰かの役に立つことをあきらめない」「寝たきりで声を失っても会話できる」「今の自分に合った働き方ができる」
OriHimeは、距離も障害も昨日までの常識も乗り越えるための分身ロボットです。”
OriHime公式サイトより抜粋

3年半前の約束をやっと果たすことができました！

公演を行うときには自分たちで写真を撮る余裕が一切ないほど過密スケジュールになり、この日も例に漏れず撮影する余裕がまったくなく。
公演も片付けもほぼ終了した後、全員満身創痍の表情ですが「やりきった」感がでております。

ひの散策組さんから本陣夜咄への出演のお話をいただいたのが2019年末。まだ世の中にはコロナの「コ」の字もなかった頃でした。
そこからあっという間に流行が始まり…この間、日本中が受けた大きな苦難は皆様同じことと思います。

その間お話をずっと保留してくださり、今年の開催にあたりあちこちに奔走してくださいました。この日を迎えることができ感謝しかありません。本当に本当にありがとうございました！

また告知、チラシ配布などなどで関わってくださった皆様にも深く深く感謝申し上げます。
そして激励のメッセージをくださったり情報拡散にご協力くださいました皆様にも御礼申し上げます。

そして今回も音響担当をしてくださったのは東京での公演でずっとお世話になっている鈴木在人さん（左）。
既に一度ご一緒した演目ということもあり、呼吸をわかってくださっててとても良い世界を作っていただきました。
劇場公演ではないため当日直前調整という荒業の中、大変だったと思います。いつも無茶ぶりすみません！ありがとうございました！