幕末歴史漫画が熱い!待望の司馬遼太郎作品『燃えよ剣』『竜馬がゆく』の漫画化ほか、新選組、坂本龍馬主人公でここ最近単行本が出た楠本セレクトの作品を紹介します。
異流派剣術バトル『ツワモノガタリ』
新選組が主役の作品。ヤンマガWEBへ飛んだ時に出ているビジュアルは、髪の毛の一部が白いのが沖田さん、赤い髪が芹沢さん(渋い!)。
特徴は、当時のいろんな剣術――例えば天然理心流や北辰一刀流などに属する技を解説に入れながら幕末の事件を描いていく物語。
ネタバレを抑えめに紹介すると、芹沢鴨暗殺の話から始まります。
芹沢さんや沖田さんの組み方構え、技名ががドドンと出て、楠本曰く「ドラゴンボールでいうところの『魔貫光殺砲!』みたいな感じ」だそう(笑)。
今までにあんまり無い展開で、めちゃくちゃ少年漫画っぽい雰囲気です!各流派の技の部分に重きを置いていて、斬り合いのシーンはかなりの迫力。
キャッチフレーズは『現代に復元された異流派剣術バトル』『強さに一番リアルな新選組漫画へ―ー』。
出来事は史実に沿いつつ、今まで戦った最強の相手について語り合うという、幕末好きなら一度は自分ランキングで語りたくなる切り口がとても面白いですね!
◇ツワモノガタリ(ヤンマガWEB) https://yanmaga.jp/comics/%E3%83%84%E3%83%AF%E3%83%A2%E3%83%8E%E3%82%AC%E3%82%BF%E3%83%AA
登場人物はみんな犬!?『くだんのピストル』
現在第2巻まで発売中。非常に個性的なのは、登場人物ほぼ全員「犬」。ピストルとタイトルがついている通り主役は坂本龍馬さん。
「くだん」という少年がストーリーテラーとなって物語を展開していきます。この「くだん」という少年だけが人間。ここに大きな秘密があるのか…?
物語に入り込むには少し時間がかかるかも…ですがアニメの『シャーロックホームズの冒険』のような雰囲気、路線。
キャッチフレーズは『正統派幕末獣(けもの)時代劇』!新ジャンルですね。
◇くだんのピストル(ヤングエース) https://web-ace.jp/youngace/contents/498/
新選組剣術活劇『青のミブロ』
こちらは間もなく第3巻が出る作品。平隊士として入った一人の少年が歴史上の新選組隊士の面々と共に世の中を問うていく正統派の物語。
こちらも楠本によると「なぜか芹沢一派だけボボボーボーボボーみたいな髪でコミカル部分を担当している…」とのこと(笑)。コミカルな芹沢さん、興味深いです。
クスリと笑えるシーンも多々あり、コミカルさとシリアスさの緩急がある熱い物語です。
◇青のミブロ(マガポケ) https://pocket.shonenmagazine.com/episode/3269754496545369779
司馬遼太郎長編作品遂に漫画化!『燃えよ剣』『竜馬がゆく』
そして遂に漫画化されました司馬遼太郎原作作品。漫画のための脚本を小松エメルさんが書かれています。
先ごろ映画が公開され Amazon プライムでも配信開始となりました。バラガキのトシというところからスタートしている本作、血の気の多さや強くなりたいという気持ちが前面に出た表情の土方さんです。
ラジオ収録時点では6話まで連載の本作。原作小説は上下2巻完結だけど漫画は何巻までいくか、二人で予想。
がっつり描写しようと秒接しようとすると結構長くなりそうですが…楠本は8巻くらい、樹咲は倍の16巻あたりで完結ではないかと予想しております。
『燃えよ剣』なので土方さんガッツリ、近藤さんなどは割とさらっとかも…と思っておりますがどう展開しますでしょうか。
ちなみに司馬遼太郎さん原作でポピュラーな小説が漫画化されるのは楠本の記憶のある限り2作目。一番最初は『幕末』の中よりオムニバス形式で文春で2、3作品漫画化されたとのことで、長編作品で漫画化されるのは初めて。
また、あの『竜馬がゆく』も4月から遂に連載が開始。立て続けにきましたね。なかなか活字が読まれない時代なので漫画から入ってもらおう、という意図もあるのかもしれませんね。
◇燃えよ剣(コミックバンチ) https://www.comicbunch.com/manga/bunch/moeyoken/
◇竜馬がゆく(PRTIMES記事) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000177.000043732.html
ということで『ツワモノガタリ』『くだんのピストル』『青のミブロ』『燃えよ剣』、そして『竜馬がゆく』が連載開始!の5作品ご紹介しました。
知らないだけでたくさん作品が出てますね。漫画作品は歴史に興味をもつ入り口として本当にいいと思います。
結構どの作品でどの人物を知ったかというのが読んだ人の人物のイメージを大きく再起しますので、良い面悪い面はもちろんあるんですが、幕末はまだまだ写真が残ってない方も多い時代。キャラクターをイメージできることによって、全体像や繋がりを覚えやすくなるところはとても良いなと思っております。
ネットで試し読みもできるようになりまして、自分好みの作品を見つけやすくなっているなとも思います。すべてを追いかけきれるかはわかりませんが、幕末作品が増えることはとても嬉しいですね♪